生徒や教育実習生にアナルセックスを推奨・実践する 肛門性愛学園

学園という秩序の中で、性愛の“平等”を掲げる思想が描かれる本作。男女共学の教室が舞台となり、アナルセックスという行為を通じて、羞恥と支配の境界が試されていく。白衣や制服に象徴される教育現場の清潔感と、排泄に直結する背徳的なテーマの対比が強烈で、冷たい蛍光灯の下での実践風景には学術的実験めいた演出意図も感じられる。学園モノAVの定型を踏襲しつつも、明確な理念設定が作品に独自の社会的装いを与えている。

登場するのは女生徒と教育実習生たち。リボンが揺れる制服姿に、若さの中に潜む好奇心と恐れがにじむ。レビューで「嫌がる姿にリアリティがある」と評されるように、抵抗と羞恥のあいだで揺れる表情が見どころだ。小谷みのり、七海ゆあ、妃月るいらの年齢層の違いが性経験の段階差を生み、観察するような教師的立場との心理的緊張感を高めている。アナルフェチ作品でありながら、フェティッシュな視線を“教育”や“実技”という社会的枠に収めた構成は秀逸だ。

物語の中核は訓練としての実践。肛門括約筋を柔らげるために、アナルパールやバイブ、人参、牛乳浣腸といった道具が次々に投入される。視聴者の多くが指摘する「強制的にいじられる羞恥のリアル」は、痛みと快楽の微妙なバランスから生まれる。排出を監視される瞬間や、周囲の男子生徒のざわめきに支配される空気が極めて臨場的で、腰の震えや浅い呼吸が解放と恥辱を同時に示していく。クライマックスのデカチン挿入は、学園のモットーを“具現”するアナルセックスシーンとして象徴的だ。

サディスティックヴィレッジならではの演出は、教育現場とSM構造を重ねる知的な発想にある。監督ニューカジー風間のカメラは、痛覚や羞恥を冷静に観察し、フェチを科学的に見つめ直すような硬質さを感じさせる。カテゴリアナルに徹底して焦点を当て、極端であるがゆえに清潔なまでのテーマ性を確立。学園という制度の裏側から肛門性愛の可能性を探る実験的な一本として、フェチ映像の新しい方向性を示している。